アホ社長のブログ

第3回・廃墟ツアー。

一昨日(10月21日・土)と昨日(22日・日)は「バドミントン大会」へ次女(中1)が出場のため家内(KOBA♀)は大忙しでした。結果は個人戦ダブルスが準優勝、団体戦が優勝だったようです(祝)。帰宅後某新聞記事・掲載写真等で後から確認しました。

そんな家族が多忙な中、昨日は朝7時に我社駐車場集合で「第3回・廃墟ツアー(道東方面)」を決行する事になりました。今回の参加者はO君(仮称・3回連続参加)、バンディッツさん(2回連続参加)、弟の蛇メタと私(KOBA)の4人でした。今回は蛇メタの車に男4人が相乗りする事になりました。本来は10月8日(日)に決行が予定されていたのですが、台風による暴風雨等のため延期されていました。今回のツアーが雨天等で中止となれば来春まで冬季のため遠出ツアーは無理という事でしたので皆さん気合が入っていたかもしれません。幸い気温は低いけど天候は晴れ後曇りという天気予報でした。

先ずはコンビニで朝食を購入して最初の目的地(メイン)である釧路管内阿寒町の「雄別炭鉱」へ向かう事になりました。途中で十勝管内浦幌町の廃ドライブイン「ミ○ト」へ寄りました。ログハウス造りの癒し系廃墟(廃屋)です。外部のウッドデッキ等はメンテナンスが当然なされていないため腐朽が進んでいて危険な状態でした。しかし、内部は素晴らしい空間でありました。廃業したのかな?という感じで多少散かっていますが整理整頓されている不動産物件のような状態です。内部では迷い込んだ小鳥が数羽、乾燥して剥製のように死んでいました。敷地は広くて夏場は雑草に被われていて建物を発見しにくいと思います。それでも路上看板は出ていますので確認できます。敷地内にある駐車場・通路等は長距離運転手等の休憩場にも使用されているようです。心無い者の不法投棄(一般ゴミ)の跡が敷地内にありました。廃墟年齢は残存する「グラビア・アイドル」のカレンダーから確認すると約7年(平成11年11月)のようです。ここは作品的にも良い癒し系廃墟(廃屋)でした。またチャンスがあれば再生しても良いのでは?と思います。

約2時間後にはメインの「雄別炭鉱」へ到着しました。先日起きたヒグマ事件の影響のため私は完全予防?の状態でした(笑)。懐中電灯、マリンブーツ、登山用杖、携帯用ナタとノコギリ、熊除け用の鈴等の装備スタイルでした。ここら一体ではヒグマの糞があちらこちらで確認出来ます。今時期は本当に危険なようです。近くでハンターの銃砲も聞こえました。路上では渓流釣りの3人組にも出会いました。ここでは残存する炭鉱遺跡等を探訪しました。スタンド跡、購買部建物跡、巨大煙突、病院等、中でも病院跡は全国的(特に道内)に写真系、作品系、遺跡系、心霊系、サバゲー(サバイバル・ゲーム)等マニアの憧れの地(メッカ)でもあるようです。一般の方でも聞いてみるとかなりの確率でここを知っているとか、行った事があるという人に出会います。いなければそれで別に良しです(笑)。ちなみに、釧路出身であるO君の祖母は当時この病院で入院していた時期もあったと言ってました。廃墟年齢は約36年(昭和45年閉山)を経ています。地元で保存する噂もありますが、落書き(決して芸術では無い!)等の破壊系、集会系、犯罪系の奴等のせいで酷い内部空間となっています。これにはガッカリします。同じジャンルであっても私達とは正反対の位置に奴等はいます。殆どの落書きが若年者か異常者の仕業だと勝手に思っています。床の点検口(暗くて深いです)があらゆる場所に無造作に開いていますので夜間探訪は気を付けないと生死に関わります。夜間探訪はどちらかと言うと破壊系(落書き・物損・放火等)、集会系(ヤンキー・肝試し等)、犯罪系(盗人・アジト・不法占拠等)の奴等ですから何時かはとんでもない事件や事故等が起こる可能性があります。本当の廃墟マニアは基本的に日中の探訪です。夜間探訪には上記に加えて心霊系(若い女性や学生等も多い)も参加しますので要注意です。夏場はこの病院が草木で発見出来ない可能性があります。私達は近くに停車して徒歩で病院まで行きました。

ここの探訪後は近くの集落の「布伏内」に寄りましたが廃村に近い状態で廃屋等が沢山ありました。ある放置された廃屋内部の床は畑の状態となっていました。公営集合住宅等も地元の物置代わりとなっており、更にそれらの物体が相当期間放置され、屋上には自然自生した針葉樹が大きく育っておりました。植物等の侵食は早そうで恐ろしいと思います。炭鉱でかつて栄えた街は何処もこんな感じで寂しい状態です。

次に炭鉱跡地の釧路管内白糠町の「明治庶路炭鉱」へ行く事になりました。到着してみると林内奥に巨大な炭鉱遺跡群が点在していました。巨大煙突等もあり殆どが石炭分別ポケット跡のようでした。夏場は草木で多分発見しにくいと思います。ここはサバゲーの戦闘舞台となっているようです。BB弾等の痕跡が結構残っていました。ある廃墟内部には鹿の下顎骨もありました。ここで臨終となったようです。炭鉱遺跡群の保存状態は悪くてコンクリートの風化等が随分と進んでいます。少しづつ崩壊して行くと思います。廃墟年齢は約42年(昭和39年閉山)らしいです。

この後、途中で釧路管内白糠町の廃食堂「三○商店」を探訪しました。何店か連なる物産等の店舗群なのですがこのうちの1店舗のみが開店中です。既に正面の扉が無くてビックリしました。ここも古い感じですけど整理整頓された綺麗な廃墟(廃屋)でありました。2階の押入内に残された週刊誌や電話帳等から推測すると廃墟年齢は約21年(昭和60年)でした。とても21年経っているとは思えません。良い保存状態でした。1階食堂は何も無い空間ですので物置等として使用しても全然違和感はないと思いますけど。

3番目の炭鉱跡地として釧路管内「尺別炭鉱」へ向かう事にしました。先に近くの「尺別」の無人駅付近(集落)へ寄ってみるとここもほぼ廃村の状態でした(悲)。ここでは集落の撮影のみをしました。夜になると大変(ヒグマや遭難等の危険)なので探訪を急ぎました。炭鉱遺跡群は最初のうち道路は良好なのですが、途中からはとんでもない悪路となり停車して徒歩で移動しました。ヒグマの恐怖や暗闇による遭難等が迫っている関係上、炭鉱遺跡群をゆっくりと眺める時間がありませんでした(悲)。望遠による写真撮影等で引上げる事に決定しました。ここの炭鉱跡地を出発する頃は15時30分頃になっていました。残り1時間強で日没となるので気が焦ります。もっとゆっくりしたかった。ここの廃墟年齢は約36年(昭和45年閉山)のようです。

4番目の十勝管内「浦幌炭鉱」へ寄っている時間がありませんので、ここは次回の探訪にする事にして十勝管内豊頃町の廃ドライブイン「平○苑」と廃産地直売店へ向かいました。O君とバンディッツさんの好きそうな心霊系(事件事故等)廃墟(廃屋)ですが事件等の噂は聞いた事がありません。2つの店舗共倒産・破産による夜逃げかな?という感じがしました。最初の廃ドライブインの階段下付近では比較的新しい人糞(同業者?浮浪者?)がありO君が危ない所でした(爆)。ここを最近探訪した同業者の悪戯か(夜間だと多分踏みます)?浮浪者(ホームレス)等の威嚇(進入禁止の合図)?の可能性が推測されました。それをクリアして2階和室へ上がってみるといきなり生活感がありました。かなり散かっていました。1階とは雰囲気が違い、廃墟(廃屋)となってから浮浪者等が居住した感じがしました。ビックリする事に成猫のミイラ化した死体が敷き蒲団に横たわっていました。この成猫のミイラから推測すると浮浪者等がここを放棄してから少々時間が経っている可能性も大でした。古い人糞も同じく2階和室に放置してありました。蛇メタが発見し皆さんへ声をかけました。危なく誰かが踏んでしまうところでした(汗)。それなりに時間が経過しているためか和室内は死臭や悪臭等は全くしませんでした。埃臭いだけでした。廃墟年齢はカレンダー等から約18年(昭和63年)ということが分かりました。

次に隣接する廃産地直売店へ行きました。ここはもっと生々しい生活感がありました。特に奥の部屋は男性部屋だと明らかに分かりました。男物の衣服やエロ本等の雑誌類、生活関連道具等が無造作に放置されていました。かなり散かっていました。廃墟(廃屋)となってから何者かが色々と持込んだ可能性も否定出来ません。明らかに現状でも居住しているような雰囲気が伝わりました。ビックリしたのはテーブル代わりの「こたつ」上に女性下着等が数枚乱雑に放置されており、まだ新しい感じがしましたので廃墟後に何者かに持込まれたか?、実際に何者かが趣味等で使用しているのか?、その場で誰かが廃棄処分したのか?と色々考えてしまいました(爆)。暗闇が近付いていて浮浪者等の居住者が実際に帰宅する可能性もあり、危険でしたので早急にその場を退場しました。廃墟年齢はカレンダーから約7年(平成11年2月)となっていました。敷地内は不法投棄(一般ゴミ)がされています。どちらも写真撮影のみをして帰宅する事にしました。どちらも数分間の探訪でした。

廃墟内の金・物品等を持ち帰る(触れるのも)と犯罪絡みで巻きこまれる、罠にはまる、祟られる、呪われる、通報・逮捕される等ロクな事が無いようです。それよりも気持悪いでしょう?廃墟では金・物品等を絶対に持ち帰らないのが暗黙のルールです。バール等で入口を無理にこじ開けるのは立派な犯罪行為です。私達が廃墟内部へ探訪する物件は既成事実として入口が堂々とオープンになっているものです。それ以外は遠くからの外観写真撮影のみです。

何だかんだありましたが、恐怖?楽しい?時間は過ぎて今回のツアーは終了する事になりました。私の場合は心霊系廃墟より歴史系廃墟や作品系廃墟へもっと行きたいのが本音です。ノスタルジー的な癒し系廃墟が好きです。確かに心霊系も好きな方ですし得意分野の1つでもありますが、私の中では明確に分けています。心霊系の場合は別に廃墟で無くても全然構いません。実際、山・森・林・海・湖・川・池・沼・橋・道・穴・墓・公園・野原等、幽霊等が出る噂さえあれば場所は何処でも良いのです。心霊系のバンデッツさんの提案で「来年は心霊ツアーもやりませんか?」と薦められました。心霊系はランク的にも科学的根拠や真実性等が乏しくて(ガセネタばっかり)悩みそうですよ(苦笑)。

廃墟に関する広いジャンルでは価値観が違っても御互いが歩み寄れる部分(重なる部分)でツアーを続けています。御互いがモラルを持って責任ある行動をしないと私達も破壊系・集会系・犯罪系等のマニアと同じに見られます。平成11年以降の某廃墟写真集をきっかけに全国的ブームとなった「廃墟」ですが、同年11月の「クワカブ輸入解禁」によるブームと同じ様にこのままではどちらもモラルの問題でヤバイと思います。

次回のツアーは来年5月以降という事で今回は散会しました。帰宅(18時頃)後は連日連夜の疲れのためか?夕食後何時の間にか寝ていましたわぁ。

続きは次回に。

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