アホ社長のブログ

ハード・ロック入門講座。

本日(10月8日・日)は朝7時出発で「第3回・廃墟ツアー(道東方面)」が決定していましたが、昨夜(7日・土)
からの暴風雨のため今朝6時に中止となりました。残念ですが改めて日程調整をしました。
天候次第ですが今月中には何とか決行する事になりました。急に暇になりましたので日記投稿する事にしました(苦笑)。


私(KOBA)がハード・ロック等を聴き始めて今年で30周年となりました。現在ハード・ロックはへヴィ・
メタルの1ジャンルとして飲み込まれています。この違いは1976年イギリスで勃発のパンク・ロックを通過(経由)しているかどうかです。
音楽評論家によって解釈等は異なりますがハード・ロック元年は1970年(イギリス)、へヴィ・メタル元年は1980年(イギリス)、
グランジ・オルタナティブ元年は1990年(アメリカ)と業界では便宜上の基準年としています。
今の若いリスナーはリアルタイムではありませんので必然的に後追いの経験となってしまいます。
この日記等を参考として少しでも無駄な出費等を控えて欲しいと思います。
私の知人の1人である方は全くと言って良いほど正確な情報が無くて無駄使いを繰返していました。
彼の唯一の情報源がガセネタの多いインターネットでした。大概インターネットのみで情報を仕入れている方は偏っている事に気付いていません。
本物かどうか分かるのであればプロやベテランですから。せめて毎月5日発売の音楽(へヴィ・メタル)雑誌「BURRN!」
を最低限購入していればなぁ~と今更ながら悔やまれます。


先ずは簡単な「ハード・ロック入門講座」からスタートです。1968年アルバムデビューの「①ディープ・パープル」がキーボード・
プレイヤー「ジョン・ロード」主導のアート(サイケデリック)ロックからギタリスト「リッチー・ブラックモア」主導のハード・
ロックへと1970年に大転身しアルバム「イン・ロック」を発表、1969年アルバム「レッド・ツェッペリンⅠ」
で衝撃デビューの3大ギタリストの1人である「ジミー・ペイジ」率いる「②レッド・ツェッペリン」、1970年2月13日金曜日にアルバム
「黒い安息日」でデビューのギタリスト「トニー・アイオミ」率いる「③ブラック・サバス」、同じく1970年アルバム「ユーライア・ヒープ・
ファースト」でデビューのギタリスト「ミック・ボックス」率いる「④ユーライア・ヒープ」のイギリス出身の4バンドを日本では
「ブリティッシュ・ハード・ロック四天王」と呼び、この1970年がハード・ロック元年の基準年とされています。


ハード・ロックの誕生はあの3大ギタリストの1人である「エリック・クラプトン」が在籍していた1966~1968年活動の
「⑤クリーム」が最初(大音量で演奏)と言われています。この手のブルース系ハード・ロックで有名なバンドとして、初代ボーカリストとして
「ロッド・ステュワート」も在籍していた1967~1972年活動の3大ギタリストの1人である「ジェフ・ベック」率いる「⑥ジェフ・
ベック・グループ」、1968~1972年活動で現在再結成「⑭クイーン」等で活躍しているボーカリスト「ポール・ロジャース」率いる
「⑦フリー」等が存在しました。1967~1970年活動の元祖ギター革命児兼ボーカリストの「⑧ジミ・ヘンドリックス(1970年没)」
はライブでの当時常識外れのパフォーマンス(ギターの破壊や放火等)やギター奏法(アーミング奏法等)は凄いインパクトでありました。
このギター奏法やスタイル(音楽性は別)は後の①&⑰卒業の「リッチー・ブラックモア」や⑪卒業の「ウリ・ジョン・ロート」、
今後ギター革命児となる「イングヴェイ・マルムスティーン」等のクラシック系ハード・ロック・ギタリスト達に受継がれています。しかし、
このバンド達が「~四天王」の基準に成り得なかったのは楽曲のインパクト及びバンド全体としての姿勢(方向性)
や個々の力量等のバランスが取れてなかったのでは?と思います。やはり「~四天王」以外は早期に解散等に追込まれたり自然消滅をしています。
ちなみに⑤は最近期間限定で再結成ツアーを行いました。


クラシックやアート(サイケデリック)ロックを取入れスピード・ロックを確立した様式美の「①ディープ・パープル」、
ブルースを基調にフォークや民族音楽等を貪欲に取入れた拡散美の「②レッド・ツェッペリン」、ブルースを基調にへヴィ・
ロックを確立し後に様式美へと転身する「③ブラック・サバス」、クラシックやプログレッシブ・ロックを取入れた幻想的構成美の
「④ユーライア・ヒープ」の「~四天王」は日本人には分り易い便利な基準でありました。私はこの4バンドのオフィシャル音源
(ライヴ盤及びレア盤含む)及び映像資料等は全部所持しています。膨大な量ですのでコレクターやマニア等でないのであれば、
リアルタイムで経験した先人達の意見を参考にした方が経済的には負担軽減となります。
この中では私個人の好きなバンド順位は①>③>④>②です。②以外は現在も現役で活動中です。③は現在活動休止中のようです。
プロの音楽評論家等の評価に踊らされないように(感覚のズレとギャップ等が原因?)初心者の方に推薦(ライヴ盤及びベスト盤除く)
したいのは、①では1972年発表のアルバム「マシン・ヘッド」、楽曲では1974年発表の「紫の炎(バーン)」、
②では1971年発表のアルバム「レッド・ツェッペリンⅣ」、楽曲では1976年発表の「アキレス最後の戦い」、
③では1970年発表のアルバム「パラノイド」、楽曲では1980年発表の「ヘブン&ヘル」、④では1971年発表のアルバム「対自核」、
楽曲では1975年発表の「幻想への回帰」が無難だと思います。中・上級者はプロの音楽評論家の評価を参考にして大丈夫だと思います。
例えば①では1970年発表のアルバム「イン・ロック」、②では1969年発表のアルバム「レッド・ツェッペリンⅠ」か同年発表のアルバム
「レッド・ツェッペリンⅡ」、③では1971年発表のアルバム「マスター・オヴ・リアリティ」か1972年発表のアルバム「4」、
④はどこも同じ、となっている音楽雑誌が多いと思います。


「~四天王」登場後、イギリスから1970年アルバム「UFO1」でデビューのボーカリスト「フィル・モグ」率いる「⑨UFO」、
アイルランドから1971年アルバム「シン・リジィ」でデビューのボーカル兼ベーシスト「フィル・リノット」率いる「⑩シン・リジィ」、
西ドイツ(当時)から1972年アルバム「恐怖の蠍団(ロンサム・クロウ)」でデビューのギタリスト「ルドルフ・シェンカー」率いる
「⑪スコーピオンズ」、イギリスから1974年アルバム「ロッカ・ローラ」でデビューのギタリスト「グレン・ティプトン」率いる
「⑫ジューダス・プリースト」の「ハード・ロック新四天王」も素晴らしいバンド達です。
こちらも同じく音源及び映像資料等を全て所持しています。こちらも膨大な量です。この中では私個人の好きなバンド順位は⑪>⑨>⑩>⑫です。
⑩以外は現在も現役で活動中です。 ⑩卒業のギタリスト兼ボーカリストの「ゲイリー・ムーア」や同「ジョン・サイクス」
が中心となって⑩再結成トリビュートツアーが頻繁に行われています。初心者の方に推薦(ライヴ盤及びベスト盤除く)したいのは、
⑨では1977年発表のアルバム「新たなる殺意」、楽曲では1974年発表の「ドクター・ドクター」、⑩では1983年発表のアルバム
「サンダー&ライトニング」、楽曲では1976年発表の「エメラルド」、⑪では1982年発表のアルバム「蠍魔宮~ブラックアウト」、
楽曲では1976年発表の「幻の肖像(ピクチャード・ライフ)」、⑫では1982年発表のアルバム「復讐の叫び」、
楽曲では1980年発表の「ブレイキング・ザ・ロウ」が無難だと思います。これも上記と同じ様に中・上級者では評価が違ったりします。


アメリカから1973年デビューのボーカル「スティーヴン・タイラー」率いる「⑬エアロスミス」、
イギリスから1973年デビューのギタリスト「ブライアン・メイ」率いる「⑭クイーン」、
アメリカから1974年デビューのボーカリスト兼ギタリスト「ポール・スタンレー」&ボーカリスト兼ベーシスト「ジーン・シモンズ」率いる
「⑮キッス」の3バンドを「ハード・ロック御三家」と日本では呼んでいました。今で言うビジュアル系というヤツです。
ビジュアル系は映像が無ければ気分が半減してしまいます。私の入門は⑮からでした。この中では⑮の映像資料のみ全部所持しています。
⑬と⑭はアナログLPや映像資料を所持していますがCDソフトは皆無です。この中では私個人の好きなバンド順位は⑮>⑭>⑬です。
「~御三家」は現在も再結成して現役活動中です。私は基本的に明るい脳天気な楽曲(メジャー・コード系)は嫌いで、
哀愁のあるメロディアス系や悲しく疾走する楽曲等(マイナー・コード系)が好きです。1971年デビューのアメリカン・ハード・
ロック元祖の「⑯グランド・ファンク・レイルロード」は「~御三家」からは漏れていました。やっぱり上記の理由からだと思いますけど。
初心者の方に推薦したいのは(ライヴ盤及びベスト盤除く)、⑬では1976年発表のアルバム「ロックス」、楽曲では1973年発表の
「ドリーム・オン」、 ⑭では1977年発表のアルバム「世界に捧ぐ」、楽曲では1975年発表の「ボヘミアン・ラプソディ」、
⑮では1976年発表のアルバム「地獄の軍団」、楽曲では1977年発表の「ラヴ・ガン」が無難だと思います。


パンク・ロック勃発後の1976~1979年はハード・ロックの暗黒時代でした。そんな中でも①卒業の初代ギタリスト「リッチー・
ブラックモア」率いる「⑰レインボー(1975年デビュー)」、①2代目ボーカリスト「イアン・ギラン」率いる「⑱イアン・ギラン・バンド
(1976年デビュー、1978年にギランと改名)」、①3代目ボーカリスト「デヴィッド・カヴァーディル」率いる「⑲ホワイトスネイク
(1978年デビュー)」等のバンドや上記の「~新四天王」や「~御三家」がアメリカやヨーロッパ、日本等で大活躍しました。
アメリカからは1978年にドラマー「アレックス・ヴァン・ヘイレン」率いる「⑳ヴァン・ヘイレン」が衝撃デビューしました。
新ギター革命児(「アレックス・ヴァン・ヘイレン」の実弟)の「エディ・ヴァン・ヘイレン」の登場(ライトハンド奏法等)
はプロを含めギター小僧達を夢中にしました。ちなみに、この5年後にはアメリカから第3のギター革命児(ネオクラ系高速奏法)
である北欧出身ギタリスト「イングヴェイ・マルムスティーン」がボーカリスト「ロン・キール」率いる「スティーラー」
及び⑰卒業の2代目ボーカリスト「グラハム・ボネット」率いる「アルカトラス」の2つのバンドで衝撃デビューする事になります。
この中では私個人の好きなバンド順位は⑰>⑲>⑱>⑳です。初心者の方に推薦したいのは(ライヴ盤及びベスト盤除く)、
⑰では1983年発表のアルバム「ストリート・オヴ・ドリームス」、楽曲では1976年発表の「スターゲイザー」、
⑱では1980年発表のアルバム「グローリー・ロード」、楽曲では1978年発表の「ファイティング・マン」、
⑲では1987年発表のアルバム「サーペンス・アルバス(白蛇の紋章)」、楽曲では1980年発表の「フール・フォー・ユア・ラヴィング」、
⑳では1978年発表のアルバム「炎の導火線」、楽曲では1986年発表の「ドリームス」が無難だと思います。


1979年頃、イギリスやその周辺国では「マグナム」、「モーターヘッド」、「アクセプト」、「サクソン」等が登場して来ました。
アメリカではギタリスト「ニール・ショーン」率いる「ジャーニー」、他に「ボストン」や「TOTO」等も同時期に脚光を浴びていました。
翌年の1980年にはイギリスで「NWOBHM」が勃発し、「アイアン・メイデン」、「デフ・レパード」、「ガール」、「ワイルド・
ホーシーズ」の「へヴィ・メタル四天王」や「タイガース・オヴ・パンタン」、「プレイング・マンティス」、「エンジェル・ウィッチ」
等が登場しました。更にベテラン勢も息を吹き返し、その中には⑨と⑪を渡歩いた孤高のギタリスト「マイケル・シェンカー」率いる「MSG」
や③を脱退したマッドマンであるボーカリスト「オジー・オズボーン」のソロバンドも衝撃的なデビューをしました。へヴィ・メタル元年です。
この後世界中(特にアメリカ)に飛火して長らくへヴィ・メタルのバブル時代は続きました。
この日記ではメジャーなバンド名を挙げて簡単な説明をしましたが、
もっとコアな話をしたい方は近々予定されているオフ会で直接語り合いましょう(笑)。次回(気が向いた時?)は「へヴィ・メタル入門講座」
の予定です。


続きは次回に。



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