アホ社長のブログ

一級建築施工管理技士。

2004年5月29日

本日(5月29日・土)は「資格試験合格体験記」の第6弾の登場です(私の会社HPの「資格の部屋」を参照して下さい)。http://www.kobayashihome.co.jp/sikaku/sikaku.php

第6弾は「一級建築施工管理技士」試験(資格)です。この業界(建築工事業等)を目指す方には避けて通る事が出来ない登竜門です。これから受験を考えている方々の参考になれば良いなぁ~と思いますけど。
この資格は「建設業法」という法律(昭和24年制定・28業種、土木、建築、造園、管工事、電気、舗装、他)に基いて行われる「名称独占型」の国家試験(資格)です。しかし、公共事業等に置かれる現場監督等は「監理技術者資格者証」の交付を受けた者(「一級建築施工管理技士」等)が法律上義務付けられているため、この場合は「企業必置型」の資格に変身します。また、「特定建設業」等の営業許可の人的基準(専任技術者)にこの有資格者が該当します。「一級建築施工管理技士」=「特定建設業(建築工事業)」、「二級建築施工管理技士」=「一般建設業(建築工事業)」(難易度順)と憶えた方が分かり易いと思います。

私(KOBA)がこの「一級建築施工管理技士」試験を受験し、合格したのは平成4年1月の事(家内のKOBA♀は平成12年2月合格)でした(登録は同年3月)。
受験するには大学卒業後(4年制指定学科の場合)、3年以上(この年数のうち1年以上の指導監督的実務経験が必要)の実務経験が必要です。短大、高専等の指定学科も詳細に卒業後の実務経験年数が決められています。一般の方(指定学歴等無し)の場合には、先ず「二級建築施工管理技士」試験から挑戦しなければなりません。実務経験のみでの受験の場合は8年以上の経験が必要です。これも学歴等により実務経験年数が短縮されます。このルートの場合、「一級建築施工管理技士」試験は「二級建築施工管理技士」試験合格後、、5年以上の実務経験か、最近法改正により緩和された実務経験年数が必要となります。「一級建築士」試験合格者は1次(学科)試験が免除されますので、私はこのルートを利用して受験しました。因みに、同年10月(3週間前)に「二級建築施工管理技士」試験も模試代わりに受験して平成4年1月に無事合格(家内は平成5年1月合格、私の母親は平成7年10月合格、弟の蛇メタは平成16年2月合格)しました。
1次(学科)試験は大きく分けて3科目(建築学等・施工管理法・法規)で合計82問中60問解答(4択一式・制限時間は建築学等で2時間20分45問中27問選択解答、施工管理法+法規で2時間10分37問中33問選択解答の合計4時間30分)出題されます。トータル(総合)での合格点は60点満点で36点(60%)前後です。絶対評価試験ですので60%以上の正解率で全員合格です。1次(学科)合格は翌年まで有効です。解答時間の半分で終了出来たならば、合格圏内です。1次(学科)試験合格後、約3ヶ月程で2次(実地)試験があります。これは制限時間3時間で施工管理法(経験記述・他4問解答)合計5問について記述式で行う試験です。この中では経験記述が(自分の施工体験記述)対策が重要で、あらゆる設問(施工計画・工程管理・品質管理・安全管理・原価管理等)に対応出来る様にしておきましょう。

最近の合格率は約10~20%前後(最終合格率)のようです。プロ用試験ですので3年以内の合格で標準と考えられます。試験の難易度は他部門の「一級○○施工管理技士」試験の中では1番難しい試験です。

私の場合は運良く1回目の受験で「一級建築施工管理技士」試験に無事合格する事が出来ました(合格通知書は1次免除・2次葉書です)。私の勉強時間は2次(実地)試験対策で約1ヶ月間(通信教育利用)でした。1次(学科)試験は「一級建築士」保有者のため免除でした(ラッキー!)。実務経験の中身にもよりますが、後学者の方には最低でも6ヶ月以上(1次・2次合計)の勉強期間を確保して欲しいと思います。
因みに、「一級建築施工管理技士」試験合格後の合格証明書交付費用として国土交通大臣(当時は建設大臣)に1800円の手数料を納付すると「1級技術検定合格証明書」(B5横型)が送付されて来ました。他に「監理技術者講習」を受講すると「監理技術者資格者証」(携帯カード型・5年更新)が交付されます。更に、独立開業(建築工事業等)される場合は経験年数5年以上の「経営責任者」が必要で、まずは「一般建設業(建築工事業)」許可申請書+手数料を都道府県知事(会社支店等により国土交通大臣の場合あり)に納める必要があります。その後「2年以上の大型工事実績経験+会社資本(資産)等」をクリアーすると、「特定建設業(建築工事業)」許可を受ける事が出来ますが、厳しい書類審査等があり、易々と「特定建設業」許可は受ける事が出来ませんので覚悟が必要です。
道程は遠いですが、「人生をかける」つもりで頑張れば「何とかなる」もんですわぁ。

第7弾は「一級造園施工管理技士」試験(資格)の予定です。

続きは次回に。

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