アホ社長のブログ

地震対策。

2008年1月27日

一昨日(1月25日・金)午後からは「新・配電盤」の取付のため2~3時間停電となりました。
その間は何も出来ないので各自が用事を足すことになりました。昨日(26日・土)
の午後からは遠方の知人が来ましたので定休日ですが事務所を開放しました。本日(27日・日)も同じく午前中は急遽開放となりました。
ちなみに、家内(KOBA♀)と長男(小4)は「町民スケート大会」の参加のため朝から外出でした。


最近、この辺りも地震の頻度が多くなって来たので、大地震が発生する前に予防的な事項を日記に投稿しておきます。今回は我家でできる
「地震対策」についてです。あくまでも、私(KOBA)自身の体験・経験則及び学として身に付けた知識範囲内での一般的対策です。


一般的に、大地震が発生した時に被害が大きいのが、屋内では家屋の倒壊、天井等の落下、置き家具・電化製品・事務機器・
陳列商品の転倒や下敷き、ガラス破片等による怪我、地震に伴う火災発生等が挙げられます。屋外では外壁(タイルとか)剥離・ガラス破片・
広告塔・看板等の落下物による被害、電柱・門柱・ブロック塀等の下敷き、海岸付近の津波発生、地震の最中の交通事故(列車等含む)
等が挙げられます。今回は生活や職場のメインとなる屋内建物の被害を予防するにはどうすべきか?を記したいと思います。


造作家具以外の置き家具等は、室内の床仕上材・天井高・背面壁の状況で配置等の検討をします。床仕上材がフロアー合板・
フローリングブロック・クッションフロアー等のフラットな床の場合は、キャスター付だとロックしない限り横滑りで、家具による激突被害
(高層階ほど被害大になりやすい)が大きくなります。しかし、ロックすると逆に転倒被害が発生します。この対処法は、
ホームセンターなどで売っている耐震用金具で、家具等の背面壁や天井にネジやボルト、釘等で固定することになります。
家具下やワイドテレビの脚に敷く制震用アイテムの使用も効果があると思います。床仕上材がニードルパンチカーペット・タイルカーペット・
短毛のじゅうたん(長毛やラグマットの系統は除く)等の場合は、キャスター付の家具ではロック解除状態の方が過去の経験上(震度5弱~)
被害がありませんでした。現在の私の自室は床仕上材が全てカーペットなので、キャスター付でない家具は耐震用金具で固定しています。
その他の家具は全てキャスター付で統一しロック解除状態です。「平成15年十勝沖地震」の時は、
私の自室の陳列棚で約2千頭の昆虫等を飼育していましたが、背の高いこの陳列棚や、
同じく背の高いオーディオ収納家具の場合でもキャスター付でロック解除状態だったため被害は全く無しでした。床仕上材が畳敷の場合は、
家具の配置や形状・重量等で不安定になる(沈下する)ので耐震用金具での固定が一般的です。


置きタンス等の場合で固定金具が使用できない時は、
背面壁から数cm離して一番下の引出しを絶えず引張り出しておけば取り敢えずOKです。体裁は悪いですがバットレス
(横から見た状態がL字型)の役目をします。しかし、完璧な予防策ではありませんので念のため。


開き戸(観音開き)の家具類は、本体を固定しても扉は全開となり、中身が全部出てしまう可能性があります。これに関しては、
開閉用ロック金具を取付ると食器類や書籍等が守られ、更にガラス等の破片による怪我も防ぎます。しかし、
使用後に開閉ロックをし忘れた場合は何も無い状態ですのでチェックが必要です。


寝室等での家具配置は、寝ている方向とは対角線になるようにします。頭部や上半身付近の家具設置は絶対に避けるべきです。
睡眠中に地震等で家具が倒れた場合は、頭部や上半身等が潰れて(破壊して)大怪我又は死亡に至るかもしれません。


照明器具では、シャンデリア、壁付装飾ブラケット、コードペンダントのような吊下げ分離型タイプ(一体型タイプはまだマシです)
等の真下付近は大地震時にとても危険です。使用場所にもよりますが、天井又は壁への直付タイプの照明器具への変更を勧めます。


最近話題の「音声付地震速報システム」を調査したところ、戸建住宅等の場合はまだ余り市場に普及していないため、昨年末(2007年)
の概算費用では安いタイプでは約70万円の設備費用のようです。


四隅が柱や壁で覆われた小さな部屋は、比較的安全な暫定的避難場所(トイレとか、ユニットバスとか)です。
大地震の時は殆ど移動することもできませんので、瞬間的に近くの家具下の空間等に身を委ねるしか方法がないかもしれません。
これでも一時的にOKですが、家具自体の耐久性や安全性などの面で全てがOKなのではありません。


防災グッズ、保存食糧・飲料水、避難経路・避難場所、連絡手段等は各家庭で普段から話し合って決めておくべきです。
家庭等で簡単にできることは普段から実践しておくべきでしょう。ちなみに、私の場合は趣味である昆虫採集用のビーム式懐中電灯が2つと、
音楽(へヴィ・メタル)放送受信のために購入した携帯用ステレオラジオを寝室ベッドのヘッドボードに絶えず置いています(笑)。
たまぁ~に乾電池が放電(消耗)していないかの確認が必要なのが面倒ですけど。一応、手動用のラジオ付懐中電灯も用意してあります。
スリッパや靴が側にあると移動中のガラス破片等による足の怪我を防止できます。用意しておくと安心感が得られます。


建物本体の構造や地盤改良等の問題はプロの領域・仕事となります。地盤の問題に関しては、
頑丈で立派な建物を建築しても地盤が悪ければ沈下や陥没、地滑り、崩落等で台無しになってしまいます。注意を要する地盤は、傾斜地、泥炭地、
水田跡地、埋立地、粘土層等での建築です。宅地造成完了からの年数が結構経っている場合は大丈夫なことも多いです。建築する時は、
地盤改良工法や岩盤(支持層)まで達する杭打工事の調査・検討(先行費用が発生)が必要となります。大地震で発生する「液状化現象」
はホント怖いです。地中に建物・構造物等が沈んでしまいます。ニュースやTV特番でよく放送されたりしています。


「地震対策」の建築工法としては「耐震工法」、「制震工法」、「免震工法」に大きく分かれます。
新規工事の建物は最新の工法や技術が選択採用できます(予算等は別問題)。昭和50年代半ばまでに完成した一般木造住宅は、
耐震補強等をしなければ危険な状況だと思って下さい。地震が来る度に耐震壁や基礎等は耐えていますが未来永劫のモノではありません。
地震の発生頻度と共に建物は徐々に疲労して(弱って)いきます。古い住宅等では、屋根が重い(瓦葺とか)、壁が少ない、外部の開口部が多い
(窓とか、縁側とか)、基礎(凍結深度)が浅い、上階の積載物の重量がある、凸凹した外見(奇抜なデザインとか、バランスが悪いとか)、
大きな部屋が多い、柱位置や内部壁量・間取りや設備のバランスが悪い、上下に大きな空間がある(吹抜けとか、トップライト用の空間とか)
建物等は、大地震によって大きな破損や半壊・倒壊の危険があります。しかし、旧・
住宅金融公庫の融資住宅や住宅供給公社の分譲住宅等は基準が法律より厳しいので、それなりに丈夫な建物が多いかと推測されます
(地盤問題や欠陥工事がある可能性は否定できません)。先ずは専門家等による「耐震診断」をすることを推奨します。


実際、技術的なモノに関してはどの段階で「耐震改修工事」等を行なうか?はその時の「運」の問題
(発生予測ができないので保険商品みたいなもの)となっています。勿論、予算・融資・補助制度の問題や、
その他の優先順位による場合もあります。生命や財産に直接関る重要な案件なので、優先順位としては非常に高順位と言えます。
現実の普及率は決して良いとは言えない状況です。国や地方自治体等も今後は、この分野と高齢社会到来による「全バリアフリー化」
の2本を誘導的に実施して行くようです。信頼のできる専門家や「建築士」及び地元の業者等に是非相談して下さいませ。
私でも全然OKですけどね(笑)。


続きは次回に。



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