アホ社長のブログ

クワカブ採集法と採集用具。

本日(7月30日・月)は家内(KOBA♀)の「誕生日」です(祝)。久し振りに家族全員が揃い祝いの夕食となりました。
本日はFMさん、グルコースMさん、北見のビートル山さん、kodomoさんが来訪しました。8月2日(木)~9日(木)まで私(KOBA)
のみ札幌出張です(汗)。家内と弟の蛇メタ等は通常出勤です。


夏真っ盛りということで「クワガタ・カブトムシ」の採集法や採集用具に関する検索が最近多いので簡単に記します。
採集初心者の方はなるべく図鑑や書店で売っている本を参考にして欲しいと思います。あくまでも私達”アホ兄弟”の採集スタイル
(私の採集歴は35年以上)ですので注意して欲しいと思います。参考程度にして欲しいです。


採集は基本的に車(レンタカー含む)での移動が主体となります。レンタカーは河川敷、林道(悪路が多い)、
坂道を走りますので普通車のうち小型車(スターレットクラスでエアコンとカーナビ付)を必然的に選択しています。「離島採集」
での給油は2日に1回のペースです。「自動車運転免許証」の所持者2人以上(ペーパードライバー除く)で1組の採集グループとしています。
万が一の事件や事故時にはどちらかが運転して近くの病院へ直接運ぶことになります。携帯電話の電波が通じない所が多いためです。
車内には何時も箱ティッシュ、ウエットティッシュ、予備タオル、腐らない菓子類、スポーツ飲料、医薬品(風邪薬、胃薬、頭痛薬等)
を積んでいます。
夏場の車内はエアコンを切ると数分で相当暑くなりますので採集した生体は手荷物として何時も持ち歩かないと一瞬で☆になります。
本当に気を付けないと人間まで☆になります。


採集時の私達の「基本スタイル」→「服装」は原則として帽子、首タオル、長袖シャツ、ベルト、長ズボン、マリンブーツという夏場には
「自殺セット」のようです(爆)。場合によっては軍手も必要となります。「装備品」としては携帯電話(首下げ)、腕時計、高度計
(ベルト取付用)、ヒップバック(中身はビーム型懐中電灯、携帯用ビデオカメラ、メモ用紙、筆記用具、ポイズンリムーバー(毒吸引器)、
医薬品、財布等)、デジカメ(首下げ)、標本用の毒(酢酸エチル)ビン(ペットボトル用で首下げ)、携帯用の水筒(首下げ)です。
「手荷物品」として工具用ボックス(中身はルアーケース数種(採集した成虫・幼虫に使用)、ピンセット、スプーン、かき出し棒、ノギス等)
です。これだけの重装備ですから夏場は暑くて重くてかなり疲れます。実際に夏場の山道等では100mも歩かないでダウン(御休憩)
する方もいました。日頃の行いが直ぐに行動に出ます(笑)。特に「喫煙者」や「メタボリック人」は持久力が無いので要注意です(苦笑)。


「樹液採集」は初心者から上級者までの基本となる採集法です(オオクワ、ヒメオオ、ヒラタ、コクワ、アカアシ、スジ、ノコギリ、
ミヤマ、ルリ、カブト等に有効)。しかし、蚊、ダニ、山ビル、蜂、アブ、毒蛇、熊、各種雑草等の防御を考えなければなりません。
上記の基本スタイル(蜂対策のため明るい色の服装)に加え、携帯用ナタ&ノコギリのセット、熊除け用の鈴、虫除けジェル(顔や両手に使用)、
昆虫ネット&叩き棒を使用しています。日中に樹液の出ている樹木を探しておきます。何とも甘酸っぱいような良い香りがします。
南向きの風通しが良い場所の樹木は最適ポイントです。夜間採集を考慮して目印用に蛍光テープが必要です。
日中と夜間では樹液に来る種類が違いますので両方観察します。「路上ルッキング採集」も基本的に同じですが(マグソ、コカブト等に有効)
効率は非常に悪いです。車を運転して助手席の方が発見する方法もあります(マルバネ等に有効)。


「トラップ採集」も「樹液採集」と同じです。比較的安全な場所にトラップを設置すれば気分的には楽です。「果実トラップ」
は好みによりますが時間がない時や即効性を期待する時は「バナナ」が良く(ミカンネットに最低3本使用)、「果実トラップ」
の効果を長く保ちたい時は「パイナップル」が良い(ミカンネットに半分程度使用)と思います。どちらも発酵促進のために焼酎等を1本
(トラップ数10~20個当り)はぶっかけます。酒臭いので密閉した発砲スチロール容器の中で行っています。
隠し味にカ○ピスの原液を使用する場合もあります。夜間採集はトラップの設置場所が分からなくなるため目印として蛍光テープが必要です。
「南西諸島」の採集では必需品です(各種離島ヒラタ、スジブトヒラタ、チョウセンヒラタ、各種リュウキュウコクワ、ヤマトサビ、
各種リュウキュウノコギリ、各種離島ネブト、各種離島カブト等に有効)。樹木の位置(高・中・低・根元)
や標高等を変えてトラップを設置することで色々な種類が採集出来ます。「果実トラップ」は腐朽が進んでいる程沢山採れます。しかし、
雨に直接当ると効果激減ですので注意が必要です。私達は宿泊するホテルへ前もって郵送しています。これも「樹液採集」
と同じく日中と夜間の両方観察します。


「材割(朽木)採集」は中~上級者又はプロ向けの採集法です(オオクワ、ヒラタ、コクワ、アカアシ、スジ、オニ、ネブト、
ルイスツノヒョウタン、チビ、マメ、ツヤハダ、マダラ等に有効)。夏場は「重労働+高温多湿+危険生物遭遇」等で最悪です(苦笑)。
採集初心者は春か秋に挑戦しましょう。貴重種はこの採集法が一番確実かもしれません。この採集法でしか発見出来ない種類も多いです。
「樹液採集」と同じスタイルですが、原則として明るい日中のみの採集になります。雨が降っても苦にならないのなら雨天でも可能な採集法です。
どの種類の朽木を割るか、どの位置の朽木を割るかによって採れる種類も違います。
当ればとても嬉しいですが外れ続ければとても悲しい孤独な作業になってしまいます。
ナタやスコップ等を使用するため怪我をしやすい採集法でもあります。医薬品(カットバン、目薬等)は必需品です。
種類によっては携帯用スコップ、ショベル等が必要な「穴掘り採集」の場合があります(ネブト、ノコギリ、ミヤマ、カブト、
タイワンカブト等に有効)。


「灯火採集」のうち「外灯採集(自動販売機含む)」は一番気楽な初心者向けの拾得採集の1つです(ヒラタ、コクワ、アカアシ、
ノコギリ、ミヤマ、カブト、タイワンカブト等に有効)。明るいだけの「防虫外灯」が最近は多くなって来ていますので注意して下さい。
車等があれば何処へでも家族や仲間で行ける楽しい採集法です。手軽なためライバルも多い採集法です。
実際に他の採集法を知らないために自らを上級者だと錯覚?している初心者も多い分野です(老若男女問わず)。整備された路上や公園・広場・
施設等なら普段の服装でも安全・簡単に採集可能です(蚊には刺されるけど)。懐中電灯は必需品です。建物や工作物の壁、自販機裏側、
外灯付近の樹木や枯草の下、やや暗い所の縁石や側溝を根気良く観察しましょう。新たな発見があると思います。但し、
毎度同じ様な種類しか採集出来ません。それでも時期や標高等を変えれば違う種類にも稀に会う事が可能です(オオクワ、ヒメオオ、ネブト、
オニ、コカブト等)。飛来しない種類は原則として採集が不可能です。他の種類を採集したい時は別の採集法に挑戦することになります。
「灯火トラップ採集」は山頂や低地の駐車場又は空地等で発電機と投光器又は車のライト(遠目)を使用し、
白シーツ又は白い壁に反射させて採集を行います。ここまで準備して採集する方は中級者以上だと思います。
近所の迷惑になりますので事前に許可を取ってから静かに採集(拾得)しましょう。月齢に注意し(満月の日は原則として避ける)
蒸暑くて風のない日は最高の灯火日和です。北海道十勝管内の場合は8月以降の「灯火採集」では十勝産カブト(地域限定的)、
晩夏飛来のオニが狙い目か?と思います。


続きは次回に。



アーカイブ

ページトップに戻る