アホ社長のブログ

結露対策。

2008年1月18日

本日(1月18日・金)から我社は現場関係の仕事が再開です。ここ最近はとても寒い日が続いています。原油高により企業や消費者は余り燃料費を使いたく無いのが本音だと思います。しかし、寒冷地では暖房器具等が無ければ凍死者が出る可能性があります。その反面、暖房と外気温等との温度差により結露が発生しやすくなります。寒冷地の場合は特に冬季の「結露対策」は重要です。東北地方以南は梅雨の時期が危険だと思います。今回は相談が多い「結露対策」について投稿します。あくまでも、私(KOBA)自身の体験・経験則及び学として身に付けた知識範囲内での一般的対策です。

簡単に言ってしまえば、「結露対策」は換気(排気)です。換気方法としては、窓や換気口の開閉による自然換気方式(古い住宅等の場合は絶えず隙間風により換気している可能性大)、気密性の高い最近の住宅等は機械換気方式(換気扇やキッチンのレンジフード、24時間換気システム等)があります。換気を常時している限りでは結露の発生があっても最小限の被害で済みます。問題なのは、電気代が高いからとか、せっかくの暖かい空気が逃げてしまう(寒くなるから)、と言う理由で換気をストップしてしまうことが多いのです。中には無知(無頓着?)で全く換気をしないで被害が大きくなった方も多数存在します。寒冷地の場合は厳寒期に窓を開けることは原則として無理ですので機械換気方式の採用が一般的です。換気をしないとカビの発生を招き、最終的には建物内部の腐朽や室内環境(空気・粉塵等)の汚染による健康被害等に繋がり、美観にも影響してきます。

結露の発生源は何か?と言うと、まぁ、常識でも分かるとは思いますが、どこかで「水の発生」があるということです。寒冷地に限らず、建物の築年数、構造(木造、鉄骨造、コンクリート造など)や工法、窓廻りや断熱材・仕上材、暖房方式や設置場所の不一致などもありますが、使用者による生活から発生するものが多い、というのが現状です。要は自滅しているのです。例えば、思い付いたものでは、加湿器の使用、洗濯物を室内に干す、煙突の無いポータブルストーブ(別名:灯油ファンヒーター)の使用(燃焼によって分解された水蒸気が大発生)、観葉植物(大きい物や数量が多い場合)から発する水蒸気、水生生物の飼育、人間やペットの呼吸、使用している部屋と使用していない部屋の温度差等が挙げられます。この中で酷いのは、加湿器の使用(当り前かぁ)と煙突の無いポータブルストーブ(灯油ファンヒーター)です。中止すればかなりの効果があります。中止が無理ならば常時の換気が同時に必要です。

冷たい空気は重く、暖かい空気は軽いので、部屋隅の家具の裏下側は特に注意が必要です。ピッタリと壁に家具を付けると空気の流通が悪くなるのでカビが発生しやすくなります。数cmは壁から離します(これによる「地震対策」はまた別な手段です)。ガラリやアンダーカットの無い扉(戸、ドア)では、北面の押入内や物入内は特に注意が必要です。各段の下側にスノコ等を敷いて空気の流通を確保して下さい。同じく壁から布団等は少し離すのがポイントです。暖房は電気を使用する器具(例えばオイルヒーターとか)を暖房器具の無い窓下に設置すると相乗効果が出ます。除湿機や除湿アイテムの使用、空気を乾燥させる効果があるエアコンの併用もOKです。それでも換気は必要ですけどね。参考にして下さい。

どれも実行が不可能な場合、結露を発生させても常時換気をしていれば被害は少なくなると思います。換気はシックハウスの軽減や不燃焼による一酸化炭素中毒を防止しますので一石二鳥です。生命と財産を考えれば優先順位としては高いと思って実行して下さい。

上記の簡単な「結露対策」をしても駄目な場合は、ハッキリ言ってプロの仕事・領域となります。断熱窓・ドアとか、空気層とか、断熱材の厚さとか、集中暖房とか、間取りの問題とか、建物や設備に関る様々な問題が出てきます。プロに現地視察をして頂き、構造・工法・断熱・暖房・対策費用等を個別具体的に提案してもらうことになります。是非、信頼のおけるプロの業者に相談して下さいませ。私でも全然OKですよ(笑)。

続きは次回に。

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